廻るめくムダ毛との戦い
ムダ毛の濃い人たちには戦いがある。
第二次性徴期になると生え始めるムダ毛。
そのムダ毛の濃さ、長さ、多さが社会的通念よりも多い場合、彼らは戦いを強いられる。
『ケブカイ』と呼ばれる彼らは、日々ムダ毛との戦いに明け暮れ、しのぎを削っている。
しかし、そうでないものにとっては、ケブカイの戦いは関係ない。
むしろ、ケブカイ達の必死の戦いを冷笑し、その存在自体を、暑苦しい、臭そう、キモイなどと見下す。
ムダ毛の生態とケブカイの武器
ケブカイたちの戦い相手であるムダ毛には、
- 毎日生える
- 日々成長する
- 倒せば倒すほど強くなる
という特徴がある。
それに対し、ケブカイたちは各々が得意とする武器で戦いを挑む。
よく使われるカミソリ。
広範囲に使えるクリーム。
そして倒せば強くなるムダ毛たちを、倒さずに弱らせるライター。
それぞれの武器の特徴を活かし、ケブカイ達は日々激闘を繰り広げる。
いつしかそれらの戦いは、脱毛と呼ばれるようになった。
脱毛回遊
日々脱毛が繰り返される中、対ムダ毛戦力として目立つ存在が2つ現れた。
それが、
- 外脱毛
- 家庭脱毛
である。
どちらも、
続ければムダ毛達を復活不可能で消滅させられる。もしくは、気に留める必要がないほどに弱体化させられる。
という共通点がある。
外脱毛には医療と美容という2大派閥があるが、基本的には病院かクリニックへ行き、人の助けと機械の助けを借りてする脱毛である。
外脱毛にはコストが高いという特徴がある。
ムダ毛達の生息範囲が広ければ広いほど、数十万、時には百数十万円かかることもある。
そのため、ケブカイ達はローンを組むこともあるが、そのローンが終わるまでに肝心の施設が倒産してしまうことが最近問題になっている。
しかし一番のメリットは、
- 他人がしてくれる
- 威力が高いものが使える
というものである。
家庭脱毛は、対ムダ毛戦術家庭脱毛器を使った脱毛方法である。
例えば家庭用脱毛器であるケノンは、外脱毛でも行われる強度の脱毛を行うことができる画期的な脱毛兵器であり、比較的お手頃な値段で買い切りも容易ともあってケブカイ達に人気がある。
ただ一つのデメリットは、
自分でしなければならない
ということであろうが、ケブカイ達はカミソリ、クリーム、ライターなどで日々激戦を繰り広げ来たわけなので、特に問題にはならないはずである。
つまり、あくまで外脱毛と比べたときのデメリットであり、外脱毛と比べなければ、日々の脱毛兵器の1つに最強の一手が加わることにすぎない。
そして、かくいうこの報告者のレポーターである私も、ケブカイの1人(今は元ケブカイ)であり、実際にケノンを使った1人でもあるが、確かにケノンの威力はすごかった。
今でも時々、ムダ毛を見かけることはあるが、本当に時々であり、もはや戦いというよりはちょっとしたストレッチのように簡単に迅速にミッションを完了できる。
ムダ毛達とのあの熾烈な戦いの日々が、今は少し懐かしいほどである。
以上で報告を終了する。


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